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4ヶ月くらい前のことです。ネットサーフィンをしていたら偶然イギリスの革屋さんに行きついてしまったんです。「翻訳マネジャー」を使ったり、友人に訳してもらったりと、散々苦労してなんとか読んでみたら、1600年に創業したという名門の革屋さんだったんです。そこで友人の革屋さんに現地の知り合いを通してお取引を当たってもらったら、先方も満更ではない様子です。早速サンプルオーダーをしてみました。 イギリス中部のストラトフォードにある革屋さんなのでもちろん馬具用の革が得意技です。そしてふつうの革ですと段ボールに丸めて入れられたりパレット台に平積みされたりして入荷しますが この種の革はこんな樽というか紙でできた土管というか、こんなものに入れられて輸送されます。 サンプルオーダーしたのは馬具用の革で、ブライドルレザー(bridle Lesther)と呼ばれている英国の伝統的な革です。タンニンなめしの頑丈な革で、馬の汗や雨などの水分に強くするために、パラフィンを塗ってあります。サイフにするときには、肉厚が4mm超なので一度薄く割ったあと、表革だけに使用します。使いこむとパラフィンが革に浸透していって、ピカピカのつやが出てきます。けっこうはまる革です。 そしてようやく革が手に入ったので、これからサンプル製作です。9月ころにはお取引先の店頭に置いていただければと思っています。
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この写真を見てなんの革だかわかる人って、まず、いないですよね。魚類にも見えるし、「フ」はアザラシのようだし。これは「カロン」という種類の、東南アジアに棲息しているヘビなんです。幅は30cmくらいで、長さが1m50cmくらいの、妙に太ったへびです。沼に棲んでいるからウロコを使って乾いた地面を動く必要がないので、ウロコがトカゲのように小さくなってしまったようです。
去年、革屋さんの斎藤さんが「リネアペレ」に行ったときのことです。アイソラのヘビを作ってくれている「カラベル社」で商談を終えて帰ろうとしていると、「せっかく来たんだから、このカロンのサンプルも持って帰りなさい。グッチもプラダも2000年の新製品用にオーダーしていった材料なんだから。」ということで日本に持って帰ってきて、ぼく達と商談してすぐにオーダーを入れた革がこれです。ボッテガヴェネタあたりも使っています。 ようやく届いていま生産中です。5月末には市場に出したいなァ。 アイソラ株式会社 久野 康一 |
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