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先日シープスキンを座面に張ってあるチェアを見つけました。とてもいいんだけれど革や色のチョイスはぼくと違っているので、アイソラの使っている革で作ったもらったらぼく好みのものができそうです。「ショップに置いてディスプレイやら接客やらに使ってもらったらカッコいいぞ」と思って、さっそく作っている会社を紹介してもらいました。 作っている会社は岐阜にあるデザイン会社です。ぼくはどうしてもヘアカーフやアザラシの革で作ってみたかったんです。今の世の中メールと電話さえあれば遠距離でもある程度のことはできてしまうので、さっそくそのデザイン会社と交渉しました。そしたら先方もヘアカーフで作ってみたいけれど革が入手できなかったようで、二つ返事で引き受けてくれました。そして届いたサンプルを展示会に出展して、小売店の評価を聞くことになりました。
珍しいモノや今まで見たことのないモノ、そしてちょっとカッコいいモノ。今みんなそんなモノを探しています。ぼくだってただ安いだけじゃ購買欲なんて湧かないものナ。そういうわけだったんでしょう、展示会でも上々の反応がありました。これじゃ作ってみるしかないでしょ。 いざ生産準備を始めてみると、みかけよりもはるかに多く革を使うんですよ。「これじゃ手持ちのストックだけでは不足してしまうから、イタリアの会社に追加オーダーしなければ」。そしてオーダーを出したら、革屋さんがギブアップです。今秋もファーがトレンドになっていて、とても手に入り難くなっていました。 何年位前からだろう。日本でちょっと話題になって売れた素材は翌シーズンには必ずヨーロッパのナショナル・ブランドが買い占めて、世界的に品薄傾向が出てしまうって感じるのは、ぼくのひがみ根性なのだろうか。彼らが日本のマーケットに合わせているわけではないとは思うけれど、なにか作為的なものを感じてしまうな。 アイソラ株式会社 久野 康一
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