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アイソラがヘアカーフのサイフを作り始めて何年になるのだろう。ぼくはもともとこの傾向の革は好みじゃないので、お取引先から生産の依頼があったときには正直言ってひけた。そう、当時は浜崎あゆみのヒョウ柄ファッションのころだったかな。ヒョウ柄って下品なイメージがあるじゃないですか。そしてできたサンプルを持って知り合いの女性たちに見せたら、ヒョウ柄よりも牛柄が妙に評判よくって、ぼくも作らざるを得なくなってしまったんです。
それ以来アイソラのヘアカーフのサイフは、夏になると販売を開始して、冬が近づいたころにはその年の販売を止めてしまうという、この業界では珍しい季節販売をしています。それをもう何年も繰り返しているんです。やっぱりアイソラはマンネリだな。いえいえ、継続は力なりです。マンネリはすばらしいことなんです。って自分を誉めてどうする。 今年は久しぶりに新柄をだします。数年前のゼブラ柄のときには、天啓を受けたかのようにひらめいたのだけれど、今回のレパード柄はなんとなくチョイスしたものです。なんて、なぜか気のない文章になってしまったけれど、気が乗っていないんじゃなくって、ぼくには理解不能な「可愛い」というゾーンからのチョイスです。だからプロパーとしては初めて可愛い色まで展開してしまいます。そうそうレパードってアフリカに棲むヒョウ科の野生動物のことね。この柄をダルメシアンなんて呼んだらダメですからね。 今まで付き合ってきたイタリアの革屋さんには今回は遠慮してもらい、同じイタリアだけれどサンタクローチェにある革屋さんにヘアカーフを作ってもらいました。なぜって、今度の革屋さんのヘアカーフは微妙に手触りがいいんです。この革ってぜったいにヒーリング効果があります。触っていると子猫を抱いているような、やさしい気持ちになってきます。だから手触りってとてもだいじなファクターなんです。ぜひ一度店頭で触ってみてください。 アイソラ株式会社 久野 康一
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