内側に使用するキップ革が変わりました
(記事投稿 2000年4月)
ホームページを作り始めてからもう7か月経ちました。その間にいろいろなコンテンツを作るために、あっちの工場に見に行ったり、こっちの人と会って話を聞いたりと、いままで過ごしてきたよりもズーっと深くこの商売について考えるようになってきました。
そのようなことをするうちに今までにも気になってはいたけれど、このところ気になって気になってどうしても頭から離れないことがひとつでてきました。それは「うんちく」の「皮から革へ」で斉藤さんが話してくれているように、アイソラがいろいろな商品の内側に使っているアルゼンチン原皮のキップは、クロム加工でなめしてから保存している革なんです。もちろんその革は製品化する時にはタンニンなめしで戻してはいますが、最初の加工を日本国内で行う限り、一般的なクロムでなめした革を使わざるを得ないんです。しかしいくら主流のなめし加工であるとはいえ、クロム剤を使った方法は環境保護の立場から見るとちょっと考えざるを得ないのです。
こんなことを気にしていたら、この春には契約していた全数量を使い切るので、誰にも迷惑をかけずに新しい革を使用することができるということがわかりました。そこで昨年の秋から革屋さんに研究して貰って、タンニンなめしの革に切り換えることにしました。ただひとつ僕の出した条件は今使っている革の持ち味は絶対変えないで貰いたいという厳しいものです。
そのようなことをするうちに今までにも気になってはいたけれど、このところ気になって気になってどうしても頭から離れないことがひとつでてきました。それは「うんちく」の「皮から革へ」で斉藤さんが話してくれているように、アイソラがいろいろな商品の内側に使っているアルゼンチン原皮のキップは、クロム加工でなめしてから保存している革なんです。もちろんその革は製品化する時にはタンニンなめしで戻してはいますが、最初の加工を日本国内で行う限り、一般的なクロムでなめした革を使わざるを得ないんです。しかしいくら主流のなめし加工であるとはいえ、クロム剤を使った方法は環境保護の立場から見るとちょっと考えざるを得ないのです。
こんなことを気にしていたら、この春には契約していた全数量を使い切るので、誰にも迷惑をかけずに新しい革を使用することができるということがわかりました。そこで昨年の秋から革屋さんに研究して貰って、タンニンなめしの革に切り換えることにしました。ただひとつ僕の出した条件は今使っている革の持ち味は絶対変えないで貰いたいという厳しいものです。
こんなことを気にしていたら、この春には契約していた全数量を使い切るので、誰にも迷惑をかけずに新しい革を使用することができるということがわかりました。そこで昨年の秋から革屋さんに研究して貰って、タンニンなめしの革に切り換えることにしました。ただひとつ僕の出した条件は今使っている革の持ち味は絶対変えないで貰いたいという厳しいものです。
そして先日待望の第一便の革が入荷したので早速チェックしました。耐オイル性や表面のツヤやソフト感はなかなかのものに仕上がっています。いままでだとこれでOKを出してすぐに生産の現場に持込むのが普通でした。ところが今回は違います。なんと東京都立皮革技術センターに持込んで成分分析をしてもらったんです。結果は別表の通り、クローム含有率4.3%という結論が出ました。フルタンニンなめしにするとどうしても革が破れやすいなどの欠点もあるので、引き裂き強度などを考えるとまあまあの結果でしょう。これでようやく胸を張ってこの革を使えます。今度からは完成品の革を輸入するので、国内のタンナーさんは使わなくなってしまうけれど、まあこれも仕方が無いことでしょう。産業振興よりも、第一に優先するのは地球環境を守ることなんですから。
そして先日待望の第一便の革が入荷したので早速チェックしました。耐オイル性や表面のツヤやソフト感はなかなかのものに仕上がっています。いままでだとこれでOKを出してすぐに生産の現場に持込むのが普通でした。ところが今回は違います。なんと東京都立皮革技術センターに持込んで成分分析をしてもらったんです。結果は別表の通り、クローム含有率4.3%という結論が出ました。フルタンニンなめしにするとどうしても革が破れやすいなどの欠点もあるので、引き裂き強度などを考えるとまあまあの結果でしょう。これでようやく胸を張ってこの革を使えます。今度からは完成品の革を輸入するので、国内のタンナーさんは使わなくなってしまうけれど、まあこれも仕方が無いことでしょう。産業振興よりも、第一に優先するのは地球環境を守ることなんですから。