【isola】サイフ・革小物のアイソラ|公式サイト
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職人さんを訪ねて 組み立て(縫製)職人

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isolaには創業以来変わらないことが二つあります。
ひとつは、ユニークでオリジナリティーのある輸入レザーを使うこと。
​もうひとつは、日本の職人さんの手仕事で、ひとつひとつの製品を仕上げること。
​
​その手仕事の現場にお邪魔しました。

組み立て(縫製)職人/高橋さん
職人の手、お母さんの手

東京都文京区。あじさいで知られる白山神社からしばらく歩いた住宅街の一角に、高橋さんの仕事場はある。
​土間で靴を脱ぎ、上り框に上がってガラス戸を開けると、8畳ほどの和室。
​作業机、業務用のミシン、積み重ねられた段ボール箱、たくさんの収納ケース。決してものが少ないわけではないのに雑然とした感じはなく、きちんと整えられている。小さくラジオが鳴っている。

​出迎えてくれた高橋さんはスリムのジーンズをはきこなす若々しい女性だった。
この道25年の高橋さんがisolaの仕事を手がけるようになったのは15年ほど前だ。

​訪ねた日に作業していたのは「三段錠(大)」という型。
​通称「ギャルソン」と呼ばれる、小銭入れの部分が大きいタイプのisolaの定番だ。表側の革、中に使う革、裏地、マチの部分、ファスナー、留め金具、芯材など、全部で40近いパーツからできている。
三段錠(ギャルソン)
三段錠(ギャルソン)
アイソラ職人パーツ
パーツのごく一部。全部並べると似たような形状のものもあるが、大きさが少しずつ違ったり、左右で違ったりするので、厳密には同じパーツはない
組み立てる前にそれぞれのパーツに下仕事が必要で、たとえばマチにあたる部分は、強度を上げるために裏地を貼り、そのあとに端のはみ出た部分を始末する。はみ出た部分に切り込みを入れて、糊をつけて、折り返す。

この作業を6×50個分、繰り返す。
アイソラ-職人-のりづけ作業
​「上手な職人さんはもっと早いんですけど……」と言いつつ手早く糊を塗っていく
アイソラ-職人-へり返し
リズミカルにへりを返していく。もう何回となく繰り返したこの作業。手と体が覚えている
ギャルソンの特徴である大きな小銭入れの部分にあたるパーツは、大きくゆるやかにカーブした形状に裁断されてくる。
立体的に組み立てられたときに曲線が美しく出るように端を返さなければならない。
まずR(角の丸み)にきれいに沿うように刻みを入れ、そのあと細かく重ねるように折りたたんでいく。ちょっと餃子を包むような感じ。​さらに各パーツの端から2.5ミリのところにミシンをかける。
アイソラ-職人-ミシン作業
革の種類によって使う糸の色が異なる。isolaの財布の内側に使われることの多いキップの牛革には黄色の9番と決まっている
アイソラ-職人-縫製作業
へりから縫い目まではだいたい2.5ミリ。幅を変えるときは針の右にあるガイドで調節する。縫い目のピッチは1センチに4目と、ほぼ決まっている
ミシンが必要なパーツは他にもたくさんある。
​
ミシン側についているガイドを2.5ミリにセットして縫っていくのだが、糸切りのやり方も革製品独特で、ハサミではなくヒートカッターで焼き切る。すると糸が熱で溶けて固まるのだ。
​表裏あるので、糸切りだけで完成品1個につき70〜80カ所。縫っては切り、縫っては切り……。
という具合に膨大な作業工程があるのだが、送られてくる段ボールの中に「組立・取扱説明書」は入っていないのだった。​無印の家具じゃあるまいし、当たり前なのだが。
 

「手順書はないですね(笑)。新しい型を始めるたびに試行錯誤です。久野さんは1個サンプルをつけてくれて『分解していいから』って言うんですね。なのでそれを分解していって、ここにこれがつくんだとか、こうなってるんだとかって、ひとつひとつ理解していくんです。見えない部分に芯が入っていたりするので、間違えないように」
 
isolaの仕事を始める前は、他のメーカーの財布を作っていた。そのメーカーには最初、事務員として就職した。
小さいころから何か作る仕事をしたいと思っていたので、財布やバッグを作るその会社は面白そうだと思ったが、女性の募集職種は事務のみ。まだ古い考えが根強く、職人は男の世界だった。
けれど、ものを作る仕事への思いは断ちがたく、20代の終わりに志願して職人へと転じた。
 
はじめは名人と言われる職人さんのようには量産はできなかったけれど、コツコツと仕事を覚えていった。
しかし、1990年代後半に差し掛かると、製造業の海外進出が盛んになる。革財布・バッグのメーカーも例外ではなく、会社はタイに工場を作った。
 
「そのころに私、出産したんですね。子育てもあるので2年ほど休んだんですが、またやり出したころには海外がメインになっていたんです。数百人いた職人さんもだいぶ減っていて。それで、やめようかな、どうしようかなと思ったときに、知り合いにisolaの久野さんを紹介していただいたんです」
 
渡りに船で飛びついたかと思いきや、高橋さんは「ちょっと無理かなと思った」と言う。
革財布の組み立ては、基本はあれどマニュアルはなく、作るものが変われば作り方もまた変わる。メーカーごとにこだわりや個性も違う。不安があった。でも、もともと手を動かして何かを作ることが好きだ。
久野さんの「まずはやってみてよ」の言葉に背中を押されて、難易度の低いカードケースから、職人としての一歩を再び踏み出した。
 
難易度が低いとはいえ、はじめのうちはどうしたって慎重になる。慎重になると時間がかかる。
時間がかかっていては数がこなせない。数がこなせなければ商売にならない。

「1個作るのはできるんです。でも1日に10個、20個と、量産できるようになるまでが大変でした」。
アイソラ-職人のミシン
業務用のミシンはもう20年以上使っているが、故障もなく、バリバリの現役として活躍している
現在高橋さんは、「三段錠」の他に「ジャバラ」など4〜5型を手がける。

革に傷をつけないように爪は常に短く切り揃え、かたい革をぐっと力を入れて折り返すことも多いので右手の親指は左手より少し大きい。​肩こりとも長い付き合い。
「最近は老眼鏡をかけないとできなくなってしまって。若いころは、おじいちゃんの職人さんが『黒地に黒の糸は見えない』って言うのを聞いて『え?』って思ってたんですけど、今はその気持ちがよくわかります(笑)」。
 
家事と子育てをしながらの職人仕事。どんなに疲れていても忙しくても、三度三度の食事は作らなければならない。途中で辞めずに、四半世紀ものあいだ続けてこられたのは、どうしてだろう。
 
「うちでできる仕事だったってことが大きいです。私は子どもが帰ってきたときに家にいたいと思っていたんです。で、仕事もしたかった。当時は女の人は結婚したら仕事を辞めるのが普通でした。そうでなければ、結婚しないでバリバリと仕事をするか。実際バリバリやっている先輩の女性の職人さんもいたんですけど、彼女たちは途中で辞めてしまった。『30過ぎてやらなくてもいいんじゃないの』と言われていた私のほうが、今も続けている。不思議ですね」
 
「そんなふうに言われながらやってるほうが長く続くのかもしれないですね」と笑う高橋さん。
ご主人も自営業で、同居するお義母さんの協力を得られたことも大きかったと言うが、それだけで続けられるものでもない気がする。ちなみに高橋さんご自身のお母さんはどんなふうに子育てをされていたのですか?と聞いてみると、こんな答えが返ってきた。
「洋裁が得意で、新しい学年に上がるたびに、洋服を縫ってくれていましたね。ブラウス、スカート、ワンピースといった具合に」。
高橋さんが手仕事やものづくりがお好きなのはお母さまのそういう姿を見ていたからかもしれませんね。
「言われてみれば、影響はあったのかもしれませんね。今まであまり考えたこともなかったんですけど(笑)」。
 
話をうかがったあと、作業中の写真を撮らせてもらった。
​高橋さんは、写真に写った自分の手を見て少し恥ずかしそうにしていたけれど、男の職人の手とも違う、しなやかだけど力強い、​丁寧なものづくりをしてきた人の手だった。
画像
高橋さんの私物のマットパイソンのジャバラ。

isolaの仕事を始めた当初に自分で作ったもので、購入するつもりでひとつ欲しいと言ったら、社長の久野さんがくれた。
「久野さん、覚えているかな?」(高橋さん)

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