イタリーホックメーカーのFIOCCHI(フィオッキ)が無くなる
「イタリアホック・メーカーの(※)FIOCCHI社が同じイタリ―ホックメーカーPRYM社に吸収合併され、バネホックの刻印がFIOCCHI ITALYがPRYM ITALYに変更になりました。打ち具その他変更なく刻印のみの変更ですので従来同様にご使用ください」
こんな手紙が、アイソラのホックの仕入れ先から届いた。FIOCCHIのホックといえばぼくは30年使い続けてきて、ぼくのなかではサイフのホックの代名詞になっていたんだけれどな。日本同様、欧州の金具事情はお寒い限りらしくて、アイソラ関連でもバインダー金具のクラウゼ社(一部で営業しているとも聞いたけれど)、KNクレス社など、たくさんの有力なメーカーが市場をから去ってしまった。そして今度はFIOCCHIか、時代なんだろうな。
もちろん市場が中国製などの安価な製品に席巻されたということもあるけれど、公害問題でメッキ工場が営業できないというのも大きな理由だ。たぶんFIOCCHIも同じような理由で吸収合併されたのだと思う。革の世界でもエコレザーという環境問題をクリアする革が出てきているけれど、タンニンなめしの手触りとか、クロムなめしの柔らかさとかを超えるエコレザーにはまだ出会っていない。環境問題をクリアしながら伝統的手法で作られたものをしのぐ製品を作らなければ、先人に失礼に当たると思うんだけれどな。
facebook記事
久野 康一
こんな手紙が、アイソラのホックの仕入れ先から届いた。FIOCCHIのホックといえばぼくは30年使い続けてきて、ぼくのなかではサイフのホックの代名詞になっていたんだけれどな。日本同様、欧州の金具事情はお寒い限りらしくて、アイソラ関連でもバインダー金具のクラウゼ社(一部で営業しているとも聞いたけれど)、KNクレス社など、たくさんの有力なメーカーが市場をから去ってしまった。そして今度はFIOCCHIか、時代なんだろうな。
もちろん市場が中国製などの安価な製品に席巻されたということもあるけれど、公害問題でメッキ工場が営業できないというのも大きな理由だ。たぶんFIOCCHIも同じような理由で吸収合併されたのだと思う。革の世界でもエコレザーという環境問題をクリアする革が出てきているけれど、タンニンなめしの手触りとか、クロムなめしの柔らかさとかを超えるエコレザーにはまだ出会っていない。環境問題をクリアしながら伝統的手法で作られたものをしのぐ製品を作らなければ、先人に失礼に当たると思うんだけれどな。
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久野 康一
(※)伊・フィオッキ社(FIOCCHI)のホック
今あなたが使ってくれているisolaの商品にホックが付いていたらよく見てください。
この写真のように、ホックには「FIOCCHI ITALY」と刻印されています。イタリア フィオッキ社製のこのホックがなかなかスグレモノなんです。
日本にも何社かホックを製造しているメーカーがありますが、それらと比べて材質的にちょっと柔らかくて開け閉めしたときの音がすごくいいんです。力の入れ具合も気持ちのいい強さで、やっぱりイタリア人って感性高いよな、などと思ってしまいます。
この写真のように、ホックには「FIOCCHI ITALY」と刻印されています。イタリア フィオッキ社製のこのホックがなかなかスグレモノなんです。
日本にも何社かホックを製造しているメーカーがありますが、それらと比べて材質的にちょっと柔らかくて開け閉めしたときの音がすごくいいんです。力の入れ具合も気持ちのいい強さで、やっぱりイタリア人って感性高いよな、などと思ってしまいます。