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isola(アイソラ)の製品
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コラム
アイソラのこだわり
たくさんの人の手を経て、サイフは作られます
たくさんの人の手を経て、財布は作られます
SPA(製造小売業)やQR(クイックレスポンス)という言葉を聞きます。SPAは小売りと製造を直結して中間の流通を省くことでコストを下げ、価格競争に勝つ仕組みだし、QRは店頭の売行き情報を管理して、より早く生産現場に伝えることで売れ筋の追求をしようという仕組みです。もちろん両方とも正しいことだし、昔からこのようにしようとみんなで努力してきたことです。でもふと気付いたのですが、ちょっと行き過ぎていて、SPAはコストの安い海外に生産拠点を移し、アウトソーシングしてしまうので、みんな同じようなモノを作って、価格競争しているだけだし、QRは作るのに時間がかかる材料やデザインはなるべく避けて、小回りの効くモノだけを作るので、みんな似通ってしまいます。その結果市場はおんなじようなショップばかりになってしまい、売っているものまで均一化してきてしまいました。口ではCS(顧客満足度)をなによりも大切にするといいながら、会社の事情を再優先するこのような傾向は、ファッションにとってはマイナスなのではと思います。
販売側が消費者側に擦り寄っているのは世界的傾向だけれど、アイソラはへそ曲がりだから職人寄りにスタンスを動かすことにしています。職人さんに仕事が渡るまでを、アイソラの仕事の流れをベースにしてお話しましょう。
まず最初はアイソラの発注から始まります。パソコンの販売管理データを見て、じっくりと考えます。「ウーン、そろそろNo、○○○○の○色が不足しそうだぞ。発注しなければ」。最初に受けるのは「抜き屋」さんです。クリッカーという機械で、スウェーデン鋼で作られ刃型を使って革を部品に抜いていきます。アイソラの使っているヨーロッパから輸入した革はとても傷が多いので、「抜き屋」さん泣かせです。
クリッカーと呼ばれるこの機械で、刃型を使い油圧で革を裁断します
アイソラのマットパイソンを抜いています
スウェーデン鋼を溶接して作る刃型を作っているのも、大事なアイソラのグループの一員です
そして部品になった革は「漉き屋」さんに届けられます。ここでヘリや曲がる個所などを薄くして、職人さんが作りやすいように部品を整えていきます。ここは職人さんとの「あうんの呼吸」が必要で、とても大切な工程です。
この後、裏地 芯材 ファスナー 金具などを加えて、職人さんに届けられます。そして職人さんが組み立てたサイフはアイソラに届けられて、小売り店からの注文を待つことになります。
このような機械で、職人さんの要望通りヘリなどを薄く漉いています
漉き終ったら型別に包装して職人さんに届けられます
こんなにたくさんの人達の手を渡っていって、ようやくひとつのサイフが出来上がるんです。粗末には扱えません。そして商品にアイソラスタイルを込めていきたいので、全段階にアイソラの声が届くようにしたかったんです。
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